傷みなのか、癖なのか、わからない毛に縮毛矯正にかけた実例と注意点！！

先日のお客様は、20代の女性の方です。癖は、そんなに強くないが、ネープの所にジリジリした癖(細かい癖)をお持ちの方でした。
このケースの場合、見た目の判断ではダメージなのか、癖なのか見分けづらい場合があります。
そんな時の注意点や実例を書いていこうと思います。

見分けのつかない癖から推測するにはカウンセリングが重要！！
実際の縮毛矯正の施術例
縮毛矯正の中間処理
縮毛矯正の仕上がり
まとめ

見分けのつかない癖から推測するにはカウンセリングが重要！！

今回のケースでは、ダメージなのか癖なのか見分けづらい場合、カウンセリングを重視します。
しっかりとカウンセリングで聞くことは、

カラーの履歴、頻度
縮毛矯正の履歴、頻度
今の状態は、ストレートやカールアイロンを使用しているのか
どこの癖が1番気になるのか

などです。

縮毛矯正をかける髪のカラーの履歴、頻度

縮毛矯正をかける髪にカラーをしている場合は、縮毛矯正剤をパワーダウンさせなければいけません。
ブリーチの有無、黒染めの有無、ホームカラーの有無、前回いつカラーをしたのか、全体的に染めたのか、根元だけなのか、周期はどのくらいなのか、などを聞いていきます。
ブリーチやホームカラーは、かなりダメージが出る施術なので、やっている場合はかなり薬のスペックを落とします。
黒染めの場合、その前の髪の状態が分かりづらいので、この場合も慎重に話しを聞いて薬を決めます。
「前回カラーをいつやっているのか」は、根元から伸びてきた自毛で判断出来ますが、間違いのないようにこちらも聞きます。
「全体的に染めたのか」、また、「毎回全体的に染めるのか」など、
ダメージが髪に積もっている可能性があります。

縮毛矯正剤のパワーの減力目安は下記です。
ブリーチ、ホームカラーは、薬を10段階中4〜8落とします。
普通のカラー場合、1〜2段階落とします。
黒染めの場合、1〜5段階落とします。(前回ブリーチなどやっている場合、もっと落とします。)
普通のカラーの有無は、薬1段階パワーを落とします。
カラーの周期などもカウンセリングでもしっかりと教えてもらいます。

縮毛矯正をかける髪の縮毛矯正の履歴

次に縮毛矯正の周期はどれくらいなのかを聞いていきます。
新生部の場合は、上記で決めたままの薬でやります。
既染部の場合は、プラスで１〜３段階落とします。
また、一回されている場所に関しては、トリートメントで保護する、薬を塗らないなどで対処することが多いです。

縮毛矯正をかける髪にアイロンなどの熱処理を普段しているのか

普段から熱処理をしている場合、薬を１〜２段階落とします。熱によるダメージが起こっているので、強い薬をのせるとダメージにつながることがあるためです。

縮毛矯正をかける髪の何処の髪が一番癖が気になるのか

最後に、一番気になる部分を聞きます。ここの癖が一番気になる部分なので、把握して施術することで、より満足していただけます。

実際の縮毛矯正の施術例

今回は、上記で書いたように、２０代のお客様です。
強い癖はありません。ネープに少しジリジリする癖があります。カラーはブリーチや黒染め無し、ホームカラーもありません。普通のカラーは２ヶ月に一度の周期で全体染めています。縮毛矯正の履歴も大分前なので、残っていません。
アイロンは普段使うので熱のダメージはあります。
一番気になる癖はネープです。

以上のことから、２．５段階落とした薬で施術していきます。
本日は、毛先まで薬を塗布して15分置きます。

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